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2000 年度 実績報告書

法宗教学について-法と宗教との関係についての学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710012
研究機関聖学院大学

研究代表者

深井 智朗  聖学院大学, 総合研究所, 専任講師 (40306379)

キーワード法宗教学 / 世俗化論 / 法と宗教 / 法と道徳
研究概要

法人類学や法社会学で問題となる「法と宗教との関係」について、あるいは法実証主義と自然法論者との間の論争で問題となる「法と道徳との関係」についての考察を行なう中で、両者の問題を宗教学的な視点から考察する可能性としての「世俗化論」の有効性が確認された。
世俗化した社会としての近代における法と宗教(あるいは道徳)との関係は、元来前者が「基礎付けられるもの」、後者が「基礎付けるもの」という関係にあったが、前者が「世俗化」によって喪失、あるいは相対化されることによって、後者が自律したことによって生じた。しかし元来「基礎付けられるもの」である後者は何らかの基礎付けを必要としているのであり、そこに理論的な分離にもかかわらず、両者の関係がなお問われねばならない理由がある。すなわち「基礎付けられるもの」と「基礎付けるもの」の関係構造だけが残ったのが今日の法の妥当性や法の基礎付けに関する議論なのである。
そして明らかに「基礎付けるもの」は、今日では「宗教的なもの」である必要はないが、「宗教的もの」が担っていた役割を担うことを求められている。それ故に法の基礎付けはしばしば形而上学的な領域を必要とするようになる。そしてそこにこの問題についての宗教学的な考察が必要となる理由がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 深井智朗: "法の神学と法人類学"聖学院大学総合研究所紀要. 19号. (2000)

  • [文献書誌] 深井智朗: "法の神学的基礎付け"日本の神学. 50号. (2000)

  • [文献書誌] 深井智朗: "世俗化論の文脈における法と道徳"聖学院大学総合研究所紀要. 20号. (2000)

  • [文献書誌] Tomoaki Fukai: "Recht und Religion im einer sakularisierten Welt"Augsburger Forschungsschwerpunkt : Recht und Moral. 15巻3号. (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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