実験1:強化率の変化が履歴効果に及ぼす影響 (1)被験体ハト4羽。 (2)手続きハトのキーつつきを連結変間隔低反応率分化強化(tandem VI DRL)スケジュールで強化した。ただし、1つの刺激条件での強化率が、もう1つの刺激条件でのそれより高くなるように、かつ、反応率は条件間で近似するように、スケジュール値を調節した。その後、どちらの刺激条件の下でも、大きな値もしくは小さな値の定間隔(FI)スケジュールを呈示した。 (3)結果FIスケジュールでは、その値の大きさに関わらず、かつて低強化率と相関があった刺激の下でよりも、高強化率と相関のあった刺激の下で高い反応率が持続した。 実験2:FIスケジュール下での般化勾配 (1)被験者大学生10名。 (2)手続きタッチパネル付きコンピュータのモニターへの接触反応を、多元変率低反応率分化強化(mult VR DRL)スケジュールで強化した。VRスケジュールのときには、モニター中央に縦5mm横25mmの黒い長方形を含む直径55mmの白い円を呈示し、DRLスケジュールのときには横13mの黒い長方形を含む白い円を呈示した。その後、半数の被験者には実験的消去、残りの半数はFIスケジュールの下で、長方形の横の長さが、10mmから3mm刻みで40mmまでの11刺激のそれぞれを、継時的に呈示した。 (3)結果FIスケジュールの下で得られた刺激般化勾配は、その主要な特徴が消去下のそれと共通していた。
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