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2000 年度 実績報告書

視覚障害児のための触る絵本の作製と活用および普及についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710162
研究機関国立特殊教育総合研究所

研究代表者

金子 健  国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 研究員 (40260020)

キーワード触る絵本 / 視覚障害児 / 幼児期 / 触察 / インターネット / PDF
研究概要

立体コピー形式(原図を立体コピー専用紙に複写して、それを立体コピー現像機にかけると、その図の部分を浮き上がらせることのできるもの)による触る絵本を今年度新たに2種作製し、すでに試作していた2種と合わせて、視覚障害幼児に導入し、その妥当性を検討した。その結果、以下の知見を得た。
1 立体コピー形式で、触素材をページに貼り付ける場合とは異なり、触感の情報を欠く場合でも、形を単純にし、大きさ、数、ページ上の位置、向き等の絵の属性を工夫して作製することにより、分かりやすくかつ楽しめる触る絵本を作製することができる。
2 触る絵本により、より高度な触察の仕方の向上を促す方法として以下のことが見出された。即ち、「さがす」動きの高次化として、絵のなかに、関連ある構成要素2つを縦、横、斜めなど、特定の位置関係で配置することにより、片手を一つの要素上において、それを基点として、もう一方の手で他の要素を「さがす」動きを促すことができる。
3 同様に、「たどる」動きの高次化として、斜線、折れ線、曲線、螺旋など、より複雑で長い線を、絵の構成要素としてページ上に配置することにより、それらを「たどる」動きを促すことができる。
4 ただし、3については、対象児にとっての、たどることの難易を考えて、線の種類を選ぶ必要がある。
5 立体コピー形式の触る絵本をインターネット上で公開する方法として、インターネット利用者のコンピューターの種類や設定に左右されずに、そのデータをダウンロードして出力できるものとして、PDFファイルの形式で公開することが考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 金子健: "視覚障害幼児に対する触る絵本による教育的係わり合いについて"日本特殊教育学会第38回大会発表論文集. 492 (2000)

  • [文献書誌] 菅井邦明: "障害児教育の相談室"ミネルヴァ書房. 267 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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