1.資料の収集・整理・データベース構築(前年度の継続) 今年度は特に文学結社と同郷組織との聯関にも注意を払いながら、資料の収集・整理・データベース構築を継続して行った。資料調査は北海道大学のほか、東京大学図書館、同東洋文化研究所図書室、九州大学図書館等で実施した。文学結社及び同郷組織にかんするデータベースはパソコンソフトを利用して作成し、WEB上での公開に向けて準備を進めている。 2.資料の分析検討 上記1と並行させつつ、文学結社とその人的ネットワークの構造、及びそのメディア的実践の文学界への影響のあり方等を実証的に分析した。 3.論文の執筆と研究成果の公表 以上の作業をふまえたうえで、五四時期・北京の文学結社とそのメディア的実践に関する研究論文を執筆し、平成13年8月に天津社会科学院で開催された国際シンポジウム「中国華北城市近代化国際学術研討会」にて口頭報告を行った。その後、論文は英語によるダイジェスト版を作成して研究成果報告書に収録した。今後あらためて中国語版を作成し、北京大学二十世紀中国文化中心により新創刊された『現代中国』集刊に投稿する予定である。
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