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2000 年度 実績報告書

言語発達と音韻理論との関わり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710250
研究機関東京農工大学

研究代表者

都田 青子  東京農工大学, 工学部, 助教授 (90256024)

キーワード音韻発達 / いい誤まり / 素性 / 音節
研究概要

英語と日本語における音韻獲得・発達に関するデータを収集し、比較分析することが本研究の目標である。今年度は具体的に、まず幼児から大人にいたるまでのさまざまな年代層の被験者から「いい誤り」のデータを収集し(308例),Fromkin(1973),Cutler(1982),Jaeger(1992)などに含まれている英語のいい誤りのデータとの比較分析を行った。その結果、両言語では次のような共通点があることが明らかになった:第一に、[place]素性が一番いい誤りに関与すること、第二に、音節の内部構造に違いがあるにも関わらず、両言語においてonsetが関与する誤りの数が一番多いということ。さらに、次のような相違点もあることがわかった:まず英語では[voice]素性が誤りに関与しやすいのに対し、日本語ではこの素性に関する誤りがほとんど観察されないということ、また、英語では「例外的」音過程として処理されている「後舌化」が日本語では一般的である、という点である。この他、日本語の特殊音素に関するデータについても興味深い結果が得られた。
この研究成果は英国エジンバラで開催された"8th Meeting of the International Clinical Phonetics and Linguistics Association"及びイタリアにおける"Conference on Linguistic Theory,Speech and Language Pathology"という2つの国際会議において発表し、それぞれの会議におけるSelected papersのひとつとして選ばれ、出版されることになっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Miyakoda: "The use of non-standard varieties in literature."Diverse voices: readings in language, literature and culture.. 95-103 (2000)

  • [文献書誌] H.Miyakoda: "What speech errors tell us about the syllalile."The Tsuda Review. 45. 167-180 (2000)

  • [文献書誌] H.Miyakoda: "A note on Japanese speech errors"Themes in Clinical Phonetics and Linguistics. accepted.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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