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2000 年度 実績報告書

セミパラメトリック推定量の高次漸近理論とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 12730021
研究機関名古屋大学

研究代表者

西山 慶彦  名古屋大学, 情報文化学部, 講師 (30283378)

キーワードセミパラメトリック法 / 高次漸近理論 / ブートストラップ法
研究概要

伝統的な、√<n>-consistentで漸近正規性をもつパラメトリック推定量に関して、エッジワース展開とブートストラップ分布が推定量の分布を近似する上で漸近的に同等の精度を有することは良く知られている。本研究は、√<n>-consistentで漸近正規性をもつセミパラメトリック推定量が同様の性質を有するかどうかの分析を試みる初めての研究である。
Powell,Stock and Stoker(1986)はSemiparametric Averaged Derivative推定量が√<n>-consistentで漸近正規性をもつことを証明した。同じ推定量に関して、Robinson(1995)は最初の高次漸近特性Berry-Esseen boundを導出し、Nishiyama and Robinson(2000a)は、推定量の漸近分散で標準化した統計量に関してその1階のエッジワース展開を導出した。更にNishiyama and Robinson(2000b)は漸近分散をそのジャックナイフ推定量で置き換えてstudentizeした統計量に関して同等のエッジワース展開を導出した。
本研究では、この推定量を漸近分散で標準化した統計量のブートストラップ分布が、Nishiyama and Robinson(2000a)で示された一階のエッジワース展開と漸近的に同等の近似を与えることが解析的に証明された。また、その結果に基づいて、トービットモデルベースでのモンテカルロ実験が行われ、小標本特性に関する考察も試みられた。その結果、正規確率変数から生成されるトービットサンプルに関して、データ数100程度でもかなり良好な近似が得られること、また全般的にブートストラップ分布の方がエッジワース展開よりもバンド幅に関してロバストな近似が得られることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Nishiyama and P.M.Robinson: "Edgeworth Expansions for Semiparametric Averaged Derivatives"Econometrica. 68,4. 931-979 (2000)

  • [文献書誌] Y.Nishiyama and P.M.Robinson: "Nonlinear Econometric Models"Cambridge University Press. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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