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2000 年度 実績報告書

コンピューター・ネットワークを利用した為替レートと通貨オプションの実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12730064
研究機関南山大学

研究代表者

吉本 佳生  南山大学, 経済学部, 助教授 (10285421)

キーワード為替レート / ドル円レート / 外国為替市場 / 通貨オプション / オプション・プレミアム / デルタ・ヘッジ
研究概要

まず、近年の為替レート(ドル円レート)の変動について、日々の経済ニュースによる影響を、新聞記事をベースに整理し、データベース化した。特に、日米の金融政策との関係については、短期金利・長期金利・株価への影響と関連させながら、詳細に検討した。その結果、例えば日本の長期金利の上昇が、同じ時期にドル高円安の要因になったり、ドル安円高の要因になったりしたこと、また、アメリカで金融引締政策が採られるとの予想が、ドル高円安要因になったり、ドル安円高要因になったりした事実を明確に把握し、整理した。
これらの事実の背景として、外国為替市場参加者が経済ニュースを解釈する際の論理に、通常の論理とバブルを前提とした論理があり、そのどちらが採用されるかによって、為替レートの変動方向が反対になることがあるという仮説を立てた。その上で、すでに考えていた外国為替ディーリング・シミュレーションを改良する方法を検討した。
外国為替ディーリング・シミュレーションについては、具体的なプログラムの作成を開始し、枠組みはほぼ完成させた。そして、先にデータベース化した経済ニュースを、効率的なシミュレーションに利用できるように加工し、プログラムのバグ取りなども行いながら、実際にシミュレーションを行うための準備を進めている。
また、通貨オプションについても、その価格付けの基本的な考え方を理解するためのポイントとなる、デルタ・ヘッジと呼ばれる手法の概念を、数式を使わずにビジュアルに理解するための説明方法を考えた。これは、高等数学を理解しない人でもシミュレーションに参加できるようにするための準備であり、こういった準備を元に、通貨オプションを含めた外国為替ディーリング・シミュレーションができるプログラムの作成を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉本佳生,渡辺智恵: "The Economistの記事で学ぶ「国際金融」と「英語」"日本評論社. 180 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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