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2000 年度 実績報告書

はばたき運動による揚力生成とその安定性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12740241
研究機関北海道大学

研究代表者

飯間 信  北海道大学, 電子科学研究科, 助手 (90312412)

キーワード生物流体力学 / 離散渦法
研究概要

研究実績は以下のとおり.
二次元はばたきモデルの運動の安定性を調べる上で基礎となるモデルの振舞に関して、新たな観点からの解析を行い、多数の知見を得た。具体的には、1)物理パラメータをスケール変換した場合のはばたき運動の振舞を解析し、無次元数を導入する事により統一的な理解が可能であることを明らかにした。この発見により、モデルの物理的特性が明らかになった。2)剥離渦の粘性散逸をモデル化し、そのモデル化された『散逸』の特徴的時間を変えた時にモデルの振舞がどのように変化するかを調べた。この『散逸』の特徴的時間は、揚力生成に寄与する剥離渦の数を操作する。本はばたきモデルにおいて特徴的な揚力生成機構は、秩序だった剥離渦が少なくとも2つ寄与する必要があることが既に分かっているが、『散逸』の特徴的時間を導入した解析の結果、この渦が2つで十分である事が分かった。また、この特徴的時間を変えて解析した結果、本はばたきモデルにおいて特徴的な揚力生成機構はある種の分岐現象として理解されることが示唆された。以上の成果は、2001年1月23日から25日まで開催された第50回理論応用力学講演会において、基調講演として発表した他、文部科学省科学研究費特定領域研究(B)「非線形非平衡現象を支配する特異性の解明」の公開シンポジウムにおいても発表を行っている。また、日本物理学会第56回年次会において3月30日にも知見2)について、更に詳しく解析した結果を発表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Makoto Iima: "Is a 2D Butterfly Able to Fly by Symmetric Flapping?"Journal of Physical Society of Japan. 70. 5-8 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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