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2000 年度 実績報告書

海氷の厚さの係留観測データを用いたオホーツク海における海氷量の評価

研究課題

研究課題/領域番号 12740266
研究機関北海道大学

研究代表者

深町 康  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (20250508)

キーワード北海道沿岸域 / Ice Profiling Sonar / Acoustic Doppler Current Profiler / 平均氷厚 / 最大氷厚 / ice keel / 年々変動 / 季節内変動
研究概要

(1)係留観測データの解析
1999-2000年冬季に北海道沿岸域湧別沖で得られたIce Profiling Sonar(IPS)のデータに加えて、Acoustic Doppler Current Profiler(ADCP)による海氷の漂流速度のデータを考慮して、氷厚の時系列データを導出した。その結果、平均氷厚については、1998-1999年のデータに見られたような2月中旬から3月下旬にかけての増加傾向(約0.4mから1.3m)は見られず、2月上旬に最大値(約1.1m)に達しており、3月には0.6-0.7m程度であったことが明らかになった。また、最大氷厚については、1998-1999年の約17mに対して約12mと小さく、10mを越えるような厚いice keelの頻度も小さかった。2年間のデータに見られたこれらの違いは、北海道沿岸域では、氷厚の年々変動自体が大きいのみならず、その季節内変動の様相も年によって大きく異なることを示唆している。
(2)更なる係留観測の実施
2000年4月には、湧別沖に1999年12月から設置していたIPSおよびADCPの回収を行った。6月には、サハリン北端沖に1999年9月から設置していたIPSおよびADCPの回収を行ったが、IPSについては、電源系統の不具合のために、データを取得することが出来なかった。11月には、過去2年間と同様に、湧別沖にIPSおよびADCPを設置し、現在観測中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fukamachi, Y., G.Mizuta, K.I.Ohshima, M.Aota, and M.Wakatsuchi: "Mooring measurement of ice thickness off Yubetsu, Hokkaido"Proceedings of the International Symposium on Atmosphere-Ocean-Cryosphere Interaction in the Sea of Okhotsk and the Surrounding Environment. 32-33 (2001)

  • [文献書誌] Ohshima, K.I., G.Mizuta, M.Itoh, Y.Fukamachi, T.Watanabe, Y.Nabae, K.Suehiro, and M.Wakatsuchi: "Winter oceanographic conditions in the southwestern part of the Okhotsk Sea and their relation to sea ice"Journal of Oceanography. (in press).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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