シロイヌナズナH^+-PPaseの発現調節機構の解明 前年度までに同定したシロイヌナズナH^+-PPaseの花粉特異的プロモーター領域0.4kbpを更に短くしていったGUSレポーターのコンストラクトを作製し、最終的に花粉での転写活性化に必要な領域を35bp以内までに絞り込んだ。この35bpの領域に結合する転写因子を単離するために出芽酵母のシロイヌナズナOne-Hybridライブラリーを作製し、35bpの領域に結合するタンパク質のスクリーニングを行った。その結果、この領域に結合すると思われる候補のクローンを4種類同定した。 現在、これらのタンパク質を大腸菌の発現系を用いて発現させ、精製した後、ゲルシフト法を用いて精製タンパク質が35bpの領域に結合するか調べている。また、これらのタンパク質をコードしている遺伝子領域をT-DNAの挿入によって破壊したシロイヌナズナをスクリーニングし、その表現系を解析することでこれらの遺伝子が植物体の生長にどのような役割を果たしているかを調べている。 これらのタンパク質は花粉(雄性配偶子)において総合的に遺伝子発現を調節している転写因子である可能性が高く。花粉発達に非常に重要な役割をしていると考えている。
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