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2000 年度 実績報告書

注入可能電力を用いた競争環境における電力ネットワークの運用・計画に用する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12750231
研究機関北海道大学

研究代表者

北 裕幸  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30214779)

キーワード電力系統 / 競争環境 / IPP / 分散電源 / 電力ネットワーク / ATC / 小売託送 / オープンアクセス
研究概要

本研究では,「注入可能電力」という新しい指標を用い,競争環境下におけるネットワークの運用・計画について検討することを目的としている。本年度は,注入可能電力の具体的な計算方法を開発し,基本ツールの形で計算機上に構築すると共に,ネットワークの運用・計画に関していくつかのシナリオを想定し検討を行った。得られた知見をまとめると以下のようになる。
1.ネットワーク運用に関する検討:
(1)電気事業者の所有する電源の有効電力を制御し,注入可能電力の値を調整することにより,ネットワークを有効に利用させるという観点に基づいたオンラインでの発電運用が可能になることが明らかとなった。
(2)ある参加者のネットワークアクセスが,他の参加者にどの程度影響を及ぼすことになるかを;注入可能電力の変化分を算出することで評価できることを明らかにした。これにより託送料金の目安を算定することが可能となる。
2.ネットワーク計画に関する検討:
注入可能電力の値を支配するボトルネック送電線を算定し,その送電線を増強・拡充すべき候補としたネットワーク計画について検討した。その際,ネットワークヘ注入する電力とネットワークから引き出す電力に対して種々のシナリオを設定することで,各々のシナリオに応じたネットワーク計画を立案することが可能となることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tomoyuki Tachikawa: "A Study of Transmission Planning under a Deregulated Environment in Power System"Proc.of International Conference on Electric Utility Deregulation and Restructuring, and Power Technologies 2000. 649-654 (2000)

  • [文献書誌] Hiroyuki Kita: "Trasmission Network Operation in the Electric Power System under a Deregulated Environ ment Using Supply-side Reserve"Proc.of the International Conference on Electrical Engineering 2000(ICEE2K). 568-571 (2000)

  • [文献書誌] 立川知之: "供給端予備力を用いた規制緩和環境下における流通設備の計画・運用手法"平成12年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集(論文I). 分冊 A. 345-351 (2000)

  • [文献書誌] 菅野涼介: "規制緩和後の電力系統における供給端予備力を用いた送電線増設効果に関する基礎検討"平成12年度電気関係学会北海道支部連合大会講演論文集. 84-85 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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