• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

集積光デバイス設計支援のための新型ビーム伝搬法の開発と高性能化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12750285
研究機関北海道大学

研究代表者

辻 寧英  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70285518)

キーワード光導波路 / ビーム伝搬法 / 有限要素法 / ソーキーモード / フォトニック結晶 / 完全整合層 / 虚軸ビーム伝搬法 / 時間領域ビーム伝搬法
研究概要

光導波路解析・設計を効率的に行うための有限要素法(FEM)に基づく新しいビーム伝搬法(BPM)の開発を行った.ここでは,通常の周波数領域のBPMの他,固有モード解析を行うための虚軸BPM,パルスの時間解析を行うための時間領域BPMをそれぞれ2次元,3次元解析に対して開発した.
周波数領域のBPMでは通常反射波を考慮できないが,ここでは,導波路不連続部に双方向固有モード伝搬法(BEP)あるいは,周波数領域のFEMを用い,これをBPMと組み合わせることにより,反射波の取り扱いを可能としている.また,BPMとの整合性を良くするため,従来FEM解析の入出力導波路の取り扱いに必要とされていたモード展開を完全整合層(PML)条件で置き換えた新しいFEMも開発している.この新しいFEMはモード展開が本質的に因難な問題への適用も容易で,フォトニック結晶(PC)光波回路の解析にも適用可能である.
固有モード解析用の虚軸BPMでは,解析領域端にPMLを用いることにより,導波モードのみならず漏洩モードの解析を容易に解析可能としている.漏洩モードの解析では,反復計算により境界条件を収束させる方法も報告されていたが,本手法では反復計算を必要としないため計算効率が大幅に改善される.また,PMLを非一様領域に対しても適用可能とし,曲がり導波路の曲げ損失の評価を可能としている.
時間領域解析BPMでは,特にPC回路への適用を考え,PC回路用の高性能なPMLを開発した.これにより従来報告されていたPMLよりも広い帯域にわたって良好な吸収特性を実現している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Koshiba: "High-performance absorbing boundary conditions for photonic crystal waveguide simulations"IEEE Microwave and Wireless Components Letters. 11. 152-154 (2001)

  • [文献書誌] Y.Tsuji: "Finite element method using port truncation by perfectly matched layer boundary conditions for optical waveguide discontinuity problems"IEEE/OSA Journal of Lightwave Technology. 20. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi