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2000 年度 実績報告書

インターネットにおけるMPLSの性能評価、およびQoS制御実現性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12750341
研究機関九州工業大学

研究代表者

川原 憲治  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40273859)

キーワードMPLS / LSR(Label Switching Router) / カットスルー転送 / データ駆動パス設定方式 / コントロール駆動パス設定方式 / 遅延特性解析
研究概要

本年度は、レイヤ3の経路制御と、レイヤ2の高速転送を同時に提供するMPLS(Multi-Protocol Label Switching)技術を実装したLSR(Label Switching Router)の基本特性を明らかにするために、以下の理論解析を行った。
・カットスルーパス設定方式の違いによる性能比較
ある送受信端末間の通信は、送信パケットのヘッダに記されるレイヤ3のIPアドレスを基に経路が特定されて行われる。現状のインターネットルータでは、同じ受信端末への後続パケット(IPフロー)についても同様な処理を行うが、LSRでは、この経路をレイヤ2の高速転送パス(カットスルーパス)を設定することで、高速に処理する。このパス設定方式には、1)データ駆動方式、2)コントロール駆動方式があり、カットスルー率、レイヤ3の処理遅延を指標として、性能比較を行った。
・カットスルーパスの割当帯域を考慮した遅延特性の評価
上記では、予めLSRで提供できるカットスルーパスが多い程、性能は向上することが示されたが、その割当帯域は徐々に小さくなり、レイヤ2の処理時間は逆に増加するため、それを考慮して理論解析を行い、LSR全体としての処理時間を導出し、QoS制御を行うための、基本特性を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Nakazawa,K.Kawahara et.al: "Performance Comparison with Layer 3 Switches in cases of Flow- and Topology-driven Connection Setup"IEEE J.Communs. and Networks (JCN). 2・2. 118-126 (2000)

  • [文献書誌] S.Nakazawa,K.Kawahara et.al: "Performance Analysis of IP Datagram Transmission Delay in MPLS : Impact of both the Number and the Bandwidth of LSPs of Layer2"Proc.of IEEE ICC. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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