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2000 年度 実績報告書

高度道路交通システムのための通信システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 12750347
研究機関千葉工業大学

研究代表者

屋代 智之  千葉工業大学, 工学部, 講師 (60306397)

キーワードITS / DS-CDMA / 路車間通信 / 車々間通信 / DPA / 通信プロトコル
研究概要

申請者らが研究した車々間通信方式であるDPA方式を拡張し,路車間通信が行えるようにしたI-WarpIIという新しいプロトコルを提案した.本プロトコルでは,DS-CDMA方式を用いた車々間通信を利用し,代行登録という新しい手法を提案する.代行登録を用いることによって,路側通信機器は直接通信できない車載通信機器を認識し,それらを路側通信機器が集中的に管理する手法を導入した.これによって,路側通信機器が存在する場合には効率のよい集中管理方式をとることが可能となる.また,路側通信機器が存在しない地点では,DPA方式をそのまま適用し,分散管理の状態で車両間の通信を実現することが可能である.I-WarpIIによって,路車間通信と車々間通信を統合することにより,路車間通信の問題点であるシャドウイングと,車々間通信の問題点である普及初期時の低い利用価値という二つの問題点を解決することが可能である.このプロトコルをコンピュータシミュレーションを用いて評価し,路車間通信において間に存在する他車両の影になって通信が行えないシャドウイングという問題点をほぼ解消できることが示された.また,路側通信機器が存在しない場合には,DPA方式が分散環境下で正しく動作することが示された.問題点として,DPA方式で採用されているDS-CDMAと呼ばれる通信方式の問題点である遠近問題が挙げられる.特に分散管理状態において,遠近問題を解決することが困難である.今後の課題として,この遠近問題を解決するための手法を検討している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 柿田法之: "照明灯を用いた路車間通信"情報処理学会研究報告(2000-ITS-3). Vol.2000 No.112. 113-119 (2001)

  • [文献書誌] 相澤徹: "路車間・車々間通信のためのW-CDMAを用いた車両グループ化方法"情報処理学会研究報告(2000-ITS-2). Vol.2000 No.83. 67-72 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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