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2000 年度 実績報告書

海域における土砂粒子の拡散・堆積に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12750465
研究機関九州大学

研究代表者

押川 英夫  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (80311851)

キーワード土砂 / 海域
研究概要

福岡市内の博多湾に面するシーサイド百道およびその両隣に位置する地行浜、マリナタウンの人工浜は海浜公園となっており、市民の憩いの場として親しまれている。これらの人工浜は波浪対策として防波堤に囲まれているが、現在でも波の入射により砂浜が侵食され変形し続けている。その変化は自然に復元されることはなく、景観が損われると共にイベントなどの使用上不都合が生じるため、毎年利用者の増え始める6月頃までに大掛かりな改修工事を行ない渚の形状を戻している現状がある。そこで本研究は実海域における土砂移動を調べる目的で,地行浜の海浜変形過程を調査した。
地行浜は開口部を北西に持ち、幅約400m、岸沖方向約200mで離岸堤に囲まれた形状を有した人口浜(底質の中央粒径0.45mm)である。開口部には平均潮位時の水面下約6.5mの位置に高さ4.0mの潜堤が設置されている。現地の海浜変形の変遷を調べる手始めとして、平均潮位時の汀線の様子を1,2週間ごとに写真撮影した。海浜地形の改修工事直後の汀線と約一年経過後の汀線を比較すると、海浜中央部の汀線は5m程度後退し、両端は前進していることが分かった。汀線変化のとくに大きな箇所では20mもの汀線前進が見られた。
次に、長期的な海浜変形過程を調べるため、離岸堤設置後数年毎に行なわれている現地の深浅測量の結果を検討した。一例として改修工事後約4ヶ月の平成8年10月及び10年10月の地行浜内の等深線図を比較すると、西側の汀線が東側の汀線より後退し、左右非対称になっていることも含め、開口部から海岸線付近まで、等深線の分布形状はほぼ一致していた。同一地点から撮影された過去の写真と併せて考えても地行浜の海浜変形は長期的に見ると毎年ほぼ同様なものと推測された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 押川英夫 et al.: "ポンド方式を用いた水質改善手法の検討-唐津港を対象としたケース・スタディー"水工学論文集. 44. 951-956 (2000)

  • [文献書誌] 柴多哲郎,押川英夫 et al.: "シーサイド百道の海浜変形に関する研究"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (in press). (2001)

  • [文献書誌] 石橋勝,押川英夫 et al.: "振動流場における非対称構造物に関する研究"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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