| 研究概要 |
本研究は,構造種別をまたいだ検討を可能にする設計プログラムを作成することを最終目的とし,これまで蓄積されてきた従来の構造種の構造特性と,研究代表者らが行ってきた新しい構造種の構造特性をデータベース化し,さらにクライアントの要求に対して設計された建物の評価を行う手法を確立し,設計時に総合的な判断を可能にする手法を探るものである.
研究所年度の本年度は以下の研究行った.
設計の評価を行うための基礎的データのまとめと,骨組解析プログラムの作成準備を以下の手順で行った.
1.各種構造種の部材レベルの力学特性のデータベースを作成した.
2.各種構造に適応できる骨組解析プログラム(静的)の作成に着手した.
基本的なプログラムはすでに研究代表者らが開発済みであるが,各種構造種に対応させるためにさまざまな修正を行った.
3.設計の評価を行う資料の作成に着手した.
建物の設計の評価は,その力学特性のみならず,コストパフォーマンス,レンタブル比(利用可能面積),デザイン等多岐にわたり,クライアントによってその評価基準は異なる.この評価基準の数値化を行うための項目の洗い出しと類型化を行った.
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