平成12年度は、現地調査をふまえた具体的な計画提案を行った。 現地調査として、特に、歴史的な環境を活かした中心市街地活性化のために、アムステルダム市とアッセン市(オランダ)およびミラノ市(イタリア)、国内では倉敷市、岡山市の制度、整備、計画をヒヤリングした。この調査の成果の一部は、建築雑誌SD(2000年10月号)にまとめた。 また、都心工業地区のデザインガイドラインによる支援について、サンフランシスコ市ミッションベイ地区(アメリカ)調査を行い、その成果は、都市計画雑誌「造景」no.30(2000年12月号)に掲載した。 一方、実践的な計画提案として、九十九里町の中心市街地活性化のための調査を行い、海岸部を中心とした短期的に実施可能な新たな企画をまとめた。その成果は、町民会館で行政及び町民が参加したまちづくり懇談会(2000年11月)で発表された。パネルディスカッションも行い、地元町民と意見交換を行った。 また、柏市においては、中心市街地及び都心周辺部の居住環境の改善のために、現地調査の上、デザインガイドラインの策定を提案した。この成果は、柏市景観シンポジウム(アミュゼ柏、2001年2月)にて発表した。 さらに、木更津市を中心とする上総地域における広域交流と中心市街地0活性化について、委員会活動を通じ、行政及び専門家、地元企業家、住民との意見交換を重ねた。現在のところ、提案には至っていないが、基礎調査を報告書としてまとめている段階である。
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