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2000 年度 実績報告書

生体磁気超微粒子における結晶形態制御因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12750696
研究機関近畿大学

研究代表者

阪口 利文  近畿大学, 九州工学部, 講師 (10272999)

キーワード磁気超微粒子 / 硫酸還元菌 / 生体結晶 / 遺伝子導入 / トランスポゾン
研究概要

トランスポゾンを用いた磁性細菌AMB-1株へのトランスポゾンの導入による変異株の作成では、磁場に全く応答しない表現型から、磁性細菌粒子の合成能を欠損した変異株は得られるものの、これまでのところ、磁性結晶の結晶型に影響がみられたと考えられる変異株は得られていない。そこで、磁性粒子の結晶型に影響を生じた場合現れる表現型について再考し、磁場に応答しない菌体についても遺伝子の検索の対象とすることとして研究を遂行中である。
次に硫酸還元磁性細菌RS-1における遺伝子導入系の開発においては、IncQ系プラスミドとの適用性の確認のためにRS-1株の属種判別をおこなったところ、16SrDNAの遺伝子配列、生化学的諸性質からDesulfovibrioに属する新種の微生物と判断され、Desulfovibrio magneticusと命名し、菌株保存期間に株の分譲・登録中である。また、これらの成果はInternational Systematic Bacteriology誌に投稿されており、現在2回目のリバイス中である。加えて、これらの成果の一部は、既にJournal of Bioscience and Bioengineering誌にReviewとして発表されるに至っている。更に、接合伝達能を有するプラスミドを用いたRS-1の形質転換試験では、pJRD215を使用した場合、メイティング比は1:10(対ドナー大腸菌あたり)において受容菌体あたり8X10^<-6>、また、pKT230では4X10^<-6>であった。これらの結果から、接合伝達法によってRS-1株への異種遺伝子の導入が可能であることが明らかとなっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阪口利文,松永是: "Molecular mechanism of magnet formation in bacteria."Journal of Bioscience and Bioengineering. 90. 1-13 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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