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2000 年度 実績報告書

光スイッチ機能を有する10族金属錯体の合成と反応の光制御

研究課題

研究課題/領域番号 12750756
研究機関東京農工大学

研究代表者

平野 雅文  東京農工大学, 工学部, 講師 (70251585)

キーワードフォトリアクティブ配位子 / 白金 / パラジウム / X線結晶構造解析
研究概要

本研究は、アゾベンゼンやシッフ塩基を基本骨格とする支持配位子を持つ10族金属錯体の合成を行い、光照射による配位子の骨格変化に基づいた金属錯体の化学反応性の制御を目的としているが、本年度は錯体の分子設計と合成およびその分子構造の解明に関する研究を重点的におこなった。容易に解離することが予想されるシクロオクタジエン配位子を持つPtMeCl(cod)とシッフ塩基である2-NaO-C_6H_4-N=CHC_6H_4-2′-O-Meとのメタセシス反応を行ったが、シクロオクタジエン配位子は解離せずにシッフ塩基が白金に共有結合したOとNでキレート配位した5配位錯体Pt(2-O-C_6H_4N=CHC_6H_4-2′-OMe)Me(cod)がオレンジ色の結晶として収率71%で得られた。この錯体は一酸化炭素やトリフェニルホスフィンとの反応によりシクロオクタジエン配位子を解離し、Pt(2-O-C_6H_4N=CHC_6H_4-2′-OMe)MeL(L=CO or PPh_3)をいずれも黄色の結晶としてそれぞれ収率65%および57%で得られた。また、アゾアレーン誘導体である2-NaOC_<10>H_6-N=N-C_6H_4-2′SMeとPtMeCl(cod)との反応を行ったところPtMe(2-OC_<10>H_6-N=N-C_6H_4-2′SMe)を赤色の結晶として収率69%で得た。これらの錯体はいずれもX線結晶構造解析によりその分子構造を解明することができた。これらの錯体の合成と分子構造の一部については第78回日本化学会年会で報告をした。これらの錯体の光化学的挙動や関連錯体の合成については引き続き検討を行っている。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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