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2001 年度 実績報告書

アジア大都市における都市化の特徴と土地利用混在に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12760019
研究機関東京大学

研究代表者

村上 暁信  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (10313016)

キーワードアジア都市 / 土地利用混在 / 都市化 / 農地転用 / 都市史 / 土地被覆変化
研究概要

以下の二点について主に研究を進めた。
(1)都市化の動態
都市化の動態については,まず人口の地理的重心,分散,圏域別人口密度とその動態を分析し,都心部への人口集中期,郊外への人口拡散期,人口安定期の時間的区分と人口動態に基づく地理的地域区分を行った。その上で別途,収集した文献資料やインタビュー結果から導かれた,各都市の発展に関する歴史的考察を加え,研究を進めた。その結果,対象地とした都市間では東京,バンコク,メトロマニラの順で都市化が進んでおり,メトロマニラは依然として都心部への人口集中期の段階にあることが考察された。以上の研究成果をまとめたものはLandscape and Urban Planning誌に掲載される予定である。
(2)土地利用混在の現況と進行過程
異なる時期に撮影された空中写真を比較することで,どのような地域で都市化が起こり,土地利用の混在が生じているかについて解析を行った。その上で,現地調査を行い,土地利用混在が生じる要因やそれによる問題点について研究を進めた。その結果,土地利用の混在度が高い地域は,東京とメトロマニラにおいては都心部を取り囲むように分布していること,土地利用混在が生じるプロセスは各都市の都市化段階に呼応しており,東京とメトロマニラではそのプロセス・要因が異なること,などが考察された。また,都市化の進行状況と地形分類の結果との比較から,メトロマニラにおいては継続的な都市への人口流入を背景として,近年は洪水頻度の高い低湿地などで住宅地開発が進んでおり,都市環境上重大な問題となりつつあることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Alinda Medrial Zain, Akinobu Murakami, Kazuhiro Takeuchi, Atsushi Tsunekawa, Shigehiro Yokota: "A Comparative Analysis of the Changing Patten of Urbanization and Land Use in the Tropical Southest Asian Mega-cities : Jakarta, Bangkok, and Manila"Landscape and Urban Planning. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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