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2000 年度 実績報告書

植物ウイルス遺伝子特異的ジーンサイレンシングの分子細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12760034
研究機関九州大学

研究代表者

竹下 稔  九州大学, 農学研究院, 助手 (00304767)

キーワード植物ウイルス / ジーンサイレンシング
研究概要

宿主植物が感染ウイルスの増殖を特異的に抑制する相同性依存型ジーンサイレンシングという現象が近年報告され始めた.本現象を分子細胞生物学的に解析することをめざす本研究では、まず既存の感染性キュウリモザイクウイルス(Cucumber mosaic virus;CMV)の各種cDNAクローンを用いた非感染性部分欠失変異体の作出に着手した.その結果,CMV RNA3については細胞間移行蛋白質遺伝子領域に関する合計7種類の欠失変異体が得られた.現在,同じRNA3に存在する外被蛋白質遺伝子領域に関する欠失変異体ならびにGFP融合細胞間移行タンパク質をコードするキメラCMV RNA3の構築に着手している.
また,ウイルスRNAの複製過程で派生すると考えられるセンス,アンチセンスあるいは2本鎖RNAのin vitroにおける転写合成を試みた.in vitro転写には完全鎖長の各種CMV cDNAクローンのうち,RNA3を選んだ.その結果,各種1本鎖,2本鎖RNAの合成が確認された.今後は,その他各種cDNAクローンならびにそれらの欠失変異体からセンス,アンチセンス,両鎖RNAのin vitro合成を順次行っていく予定である.
さらに,現在,各種CMV RNAおよびそれらの人工変異体を宿主表皮細胞へマイクロインジェクションし,各種遺伝子特異的非放射性プローブを用いたin situハイブリダイゼーション法ならびにGFP遺伝子発現量の比較によるジーンサイレンシングシグナル伝達動態の解析を行うための至適条件の検討を実施中である.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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