八郎潟干拓地は水田利用により代かき濁水等の水田からの肥料成分流出があり、残存湖の水質を悪化させアオコの発生などの水質汚濁を引き起こしていると考えられており、汚濁負担低減型の環境保全型水田農法の確立が求められている。本研究では一区画1.25haの干拓地水田において、圃場レベルの農法による汚濁負荷低減効果測定を、灌漑期間毎日行った水収支と水質測定により経時的・定量的に評価した。 水稲の不耕起移植栽培は浸透増加による用水量の増加があり、差引排出負荷では汚濁型となったが、代かき時期の排出負荷は制御されているとともに、地表流入水の浄化機能は認められており、水管理の改善次第で干拓地の環境保全に適した農法として期待されることが判明した。無代かき移植栽培でも畦畔浸透による負荷流出があり汚濁型となった。1年目の調査では、慣行栽培田、コーティング肥料施用代かき田、不耕起移植水田、無代かき移植水田の4圃場で調査したが、気象変動要素による負荷収支の増減をも評価するため、次年度も継続調査・研究を行う必要がある。
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