DA系ラット(補助金で購入)に致死量以下の放射線を照射し、経時的に屠殺して胸腺を採材し、以下のような解析を行って報告した。胸腺細胞の回復には、上皮系の細胞が非常に重要な働きを持つことを、免疫組織化学・RT-PCR・電子顕微鏡を使って多面的に考察した。 1)600R照射した後のラット胸腺につき、様々だなサイトカインの発現についてPCRを用いて解析した。PCRには、補助金で購入したサーマルサイクラーとプライマーを用いた。結果は、Mizutani N.らによって、Radiation Research(2002年)にて発表された。また、照射後のラット胸腺上皮系細胞の変化について、補助金で購入した抗体を用い、電子顕微鏡での解析も行った。これは、Arudchelvan Y.らによってAnatomical Record(in press)に掲載予定である。 2)800R照射したラット胸腺についての免疫組織学的解析とフローサイトメーターによる解析、(抗体を補助金で購入)を行った。また、400Rを2度照射した群について同様の実験を行い、比較検討している。予備的な実験結果についてはリンパ学(2000年)に発表した。続報については以下の学会にて、筆頭演者として報告した。 3)筆頭演者として報告した学会:第15回国際形態学シンポジウム、第14回日本組織細胞化学会学術集会、第55回日本解剖学会中国四国地方会学術集会、第94回山口医学会学術集会(すべて2000年)、第106回日本解剖学会学術集会、第56回日本解剖学会中国四国地方会学術集会(2001年)。また、第107回日本解剖学会学術集会(2002年)にても発表予定である。 4)上記学会で報告した結果と考察について、現在投稿準備中である。
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