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2000 年度 実績報告書

抗内在性レトロウイルス自己抗体を用いたヒト腎炎原因抗原の遺伝子単離

研究課題

研究課題/領域番号 12770100
研究機関近畿大学

研究代表者

阿部 弘之  近畿大学, 医学部, 助手 (80309335)

キーワードウイルス / 自己抗原 / 腎炎 / ゲノム解析
研究概要

我々が樹立したモノクローナル抗体に反応し、腎病変局所に局在する分子の遺伝子を単離するにあたり、以下の2つの作業仮説をたてた。
作業仮説1、目的とする分子は、患者染色体DNA上に存在する遺伝子によってコードされる。
作業仮説2、モノクローナル抗体が交差反応することから、目的とする分子は、この抗体に反応することが判っているレトロウイルス構成分子とアミノ酸レベル・塩基レベルでの相同性が高い。
上述の作業仮説に従い、まず抗体が認識するエピトープを含むレトロウイルス遺伝子断片をプローブとしてGenomic Southern Blottingを行い、プローブと相同性の高い塩基配列が患者染色体DNA上に存在することの確認を試みた。ハイブリダイゼーション反応は、塩濃度5×SSPE、温度55度(ホルムアミド非存在下)で行った。洗いは、2×SSC-0.1%SDSを用いて55度20分/60度20分/69度20分各一回行った。その結果、確かにプローブと高い相同性を有する塩基配列が存在することが判明した。この塩基配列は、全染色体DNA上に少なくとも5コピー存在し、患者のみでなく、健常人(日本人男女、白人男性)の染色体DNA上にも存在していた。患者染色体DNA、健常人染色体DNAの間で、明確なRFLPは認められなかった。現在、この塩基配列を含む遺伝子断片を単離するべく、Genomic Libraryの構築を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobutada Tabata: "Establishment of Monoclonal Anti-Retroviral gp70 Autoantibodies from MRL/1pr Lupus Mice and Induction of Glomerular gp70 Deposition and Pathology by Transfer into Non-Autoimmune Mice"Journal of Virology. Vol.74,No.9. 4116-4126 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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