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2000 年度 実績報告書

腸球菌の病原性/定着因子としてのバクテリオシンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 12770130
研究機関群馬大学

研究代表者

富田 治芳  群馬大学, 医学部, 助手 (70282390)

キーワード腸球菌 / 病原性 / バクテリオシン / 定着因子 / 接合伝達性プラスミド / フェロモン
研究概要

臨床分離腸球菌E.faecalisYI714株からフェロモン反応性接合伝達性バクテリオシンプラスミドpYI14(61kb)を分離した。このプラスミドを保有する宿主はこれまで報告されているI〜III型バクテリオシン(溶血毒素型バクテリオシン、広域活性型バクテリオシン、狭域活性型バクテリオシン)とは異なる活性域を示すバクテリオシンを産生し、新たなタイプ(IV型)と考えられた。大腸菌/腸球菌シャトルペクターpAM401を用いた連関クローン法により制限酵素地図を作成した。pYI14は16個のEcoRI断片A〜Pで構成され、その順はAHMLJKOBDNPGIEFCであった。連関クローンのうちEcoRI断片AH(16kb)を含むクローンのみが腸球菌内でバクテリオシンを発現した。このクローンを含む宿主は自身のバクテリオシンに対して耐性を示すことから、バクテリオシンに対する免疫能決定因子もこの断片内に保持していることが判明した。この発現クローンを用い、バクテリオシン遺伝子の遺伝学的解析をバクテリオシン遺伝子変異株を分離することにより行った。制限酵素を利用した欠失変異株を作製し、トランプポゾンTn5挿入変異株を分離した。これらの変異株の解析からEcoRI断片AHの切断部位を含む約6kbの領域がバクテリオシン発現に必要であること、またこの領域は少なくとも2つの機能領域に分かれることが明らかとなった。
現在、クローン化したバクテリオシン発現領域の塩基配列の解析を行っている。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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