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2000 年度 実績報告書

脂質メデイエイター関連遺伝子発現の空間的・時間的な制御による肺疾患モデルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770289
研究機関東北大学

研究代表者

田澤 立之  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (70301041)

キーワードアデノウイルスベクター / プラスミドベクター / 局所への遺伝子導入 / 組織特異的プロモーター / プロスタグランジンI2合成酵素 / トロンボキサンA2合成酵素 / 肺癌細胞株 / 経気道的投与
研究概要

肺疾患モデルマウスにおいて(1)アデノウイルスベクターによる気道上皮細胞,血管内皮細胞各々に特異的な遺伝子発現モデルを作り,(2)このモデルでプロスタグランジン系合成酵素を各細胞に発現させ,これらの脂質メデイエイターの産生がどう病態に影響するかを解析するための準備として本年度以下の研究を行った.
実験1:ベクターの構築とin vitroでの基礎実験
1-(1)組織特異的なプロモーターの導入
気道上皮特異的なプロモーターSLPI遺伝子プロモーターにlacZ遺伝子をつないだプラスミドコンストラクトを構築し,気管支上皮細胞BEAS-2Bに導入し,組織特異的な発現を確認した.
1-(2)TXA2合成酵素遺伝子(TXAS)のアデノウイルスベクターへの導入
水口らの方法でTXASをアデノウイルス発現ベクターに導入した.1×10^5個のA549細胞に1〜20moi感染させin vitroでの増殖を検討し,用量依存的に増殖を抑える結果が得られた.
実験2:レポーター遺伝子を有するベクターを使ったin vivo実験
lacZ遺伝子を発現するアデノウイルスベクターをマウスの気管内投与し3日後肺を摘出,組織学的にlacZ遺伝子の発現を確認した.さらにラットHGF遺伝子発現アデノウイルスベクターを用いた実験で,経気管投与は経頸静脈投与より,投与3日後の検討で,肺での発現効率が3倍高く,経気管投与では肝臓,腎臓に比べ,肺での発現効率は肝臓,腎臓の10倍だった.経時的な検討では経気管投与3日後で発現は4倍,7日後で4.5倍,14日後で2倍だった.得られた肺に特異的発現させるための投与条件の基礎データを元に,PG系合成酵素遺伝子導入実験を次年度行う予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tanaka M,Saijo Y,Sato G,Suzuki T,Tazawa R,Satoh K,Nukiwa T: "Induction of antitumor immunity by combined immunogene therapy using IL-2 and IL-12 in low antigenic Lewis lung carcinoma"Cancer Gene Therapy. 7. 1481-1490 (2000)

  • [文献書誌] Tazawa R,Prasenohadi,Tanaka M,Satoh G,Narumi K,Saijo Y,Hagiwara K,and Nukiwa T.:: "Ex vivo transfection of prostaglandin (PG) I2 synthase gene reduced tumor growth of Lewis lung carcinoma (LLC) cells"Am J Resp Crit Care Med. 161. A677 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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