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2001 年度 実績報告書

樹状細胞ワクチンの肺炎球菌性肺炎に対する感染防御誘導能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770297
研究機関長崎大学

研究代表者

吉嶺 裕之  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (30304950)

キーワード樹状細胞 / CD4T細胞 / 肺炎球菌 / OMP
研究概要

樹状細胞(以下DC)に肺炎球菌菌体成分を付着させたものとコントロール群でのマウス生存率の差がほとんどなかったため肺局所でのDCの動態をつかむ目的で,インフルエンザ菌外膜蛋白(以下OMP)を用いて,肺炎球菌との違いを探るため以下を行った。
1)インフルエンザ菌に感受性の高いBALB/cマウスを使用し,OMPの経気管的反復投与をDay0,7,14に行い、肺胞洗浄液(以下BALF)中の細胞数・細胞分画の経時的推移を検討した。
2)OMP反復投与後の肺門リンパ節中に出現する成熟DCをCD11c+,CD86+のdouble positive cellと捉え,フローサイトメーターにて経時的に解析した。リンパ節中に出現する成熟DCは抗原投与後Day1でピークを示したが,その後の繰り返しでも増加は認められなかった。
3)OMP反復投与後のOMP特異抗体(IgG, IgM, IgA)の経時的推移をELISA法を用いて,血清及びBALFで検討した。血清中にはDay4よりIgG, IgM抗体が出現し,IgGは経時的に上昇傾向を示したがIgMはDay7にピークを認め以後低下した。IgAはDay21に出現した。一方BALF中にはIgAはDay14から出現しDay21に著明な増加が認められたが,IgGはDay21に出現し,IgMは出現しなかった。
4)OMP投与後の肺門リンパ節におけるCD4,T細胞の抗原特異的増殖能をWST-lassayにて検討した。OMP投与後Day3でのリンパ節中CD4-T細胞はOMP濃度依存的に増殖を示し,OMP特異的増殖能が認められた。
5)以上のデータを基に肺炎球菌のsurface protein Aを用いて同様の解析予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Yoshimine: "Community-acquired pneumonia in Ugandan adults : Short-term parenteral ampicillin therapy for bactrerial pneumonia"American Journal of Tropical Medicine and Hygiene. 64(3, 4). 172-177 (2001)

  • [文献書誌] K.Morimoto: "Alveolar macrophages that phagocytose apoptotic neutrophils produce hepatocyte growth factor during bacterial pneumonia in mice"American Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology. 24(5). 608-615 (2001)

  • [文献書誌] Y.Tsuchihashi: "Fourteen-Member Macrolides Suppress Interleukin-8 Production but Do Not Promote Apoptosis of Activated Neutrophils"Antimicrobial Agents and Chemotherapy. 46(4)(in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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