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2000 年度 実績報告書

肥大型心筋症における心室細動の発生メカニズムとその予防-臨床及び基礎からの検討-

研究課題

研究課題/領域番号 12770353
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

三好 俊一郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10296577)

キーワードウサギ / 肥大型心筋症 / 心室性不整脈 / 突然死 / 活動電位 / パッチクランプ / 激発活動 / E4031
研究概要

現在の所、自己免疫性肥大型心筋症ウサギの作成と微小電極法による活動電位記録を行っている。心電図ではあまりQT時間に変化は無い、しかし乳頭筋を単離し、ペーシング周期を1Hz以下にすると活動電位持続時間は肥大型心筋症ウサギで、有意に延長していた。Vmaxや静止膜電位にはほとんど変化は無かった。その他体重などに大きな変化は無かった。活動電位波形であるが、正常ウサギには観察されないが、肥大型心筋症ウサギの3割に異常なEar1y after depolarization型の活動が観察される。またE4031 100nMにより、正常ウサギでは激発活動は観察されないにも関わらず。肥大型心筋症ウサギでは、激発活動が観察され、特にEarly after depolarization型を示した活動電位では、再分極を起こさないTonic depolarizationを呈する事が確認され、この異常がIKr等の異常では無いことが確認できた。ベーター受容体の阻害薬であるBisoprolol ImicroM投与にても、この活動電位に全く変化が無いことから、自己抗体による持続的なBeta刺激によるL型Ca電流の増加に伴う変化ではなく、むしろ細胞内環境の異常による物であると考えられた。現在、パッチクランプ法による電流解析と、Fura-3を用いた細胞内Ca濃度測定を行い、この活動電位の延長がどのようなメカニズムでおこっているかを確認する作業に移っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T Kato,S Miyoshi et al.: "Calmodulin Kinases II and IV and Calcineurin are involved in Leukemia Inhibitory Factor-induced Cardiac hypertrophy in Rats"Circulation Research. 87. 937-945 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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