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2000 年度 実績報告書

流血下における血小板の粘着凝集反応に関与する新しい血漿蛋白の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770368
研究機関久留米大学

研究代表者

鬼塚 一郎  久留米大学, 医学部, 助手 (10289431)

キーワードトロンボスポンジン / 流血下 / 血小板 / 粘着・凝集反応 / von Willebrand factor / Glycoprotein Ib
研究概要

血小板のα顆粒から放出される粘着蛋白トロンボスポンジンに対する血小板の粘着反応を流血下に測定する研究を行った。
血小板が流血下において血栓を形成する場合、まず内皮下組織に血小板が粘着し、その血小板に対して新たな血小板が結合することによって血栓の増大化が生じると考えられている。
トロンボスポンジンは血小板の活性化にともなって血小板のα顆粒から流血中に放出され、血小板膜表面に結合することが知られている粘着蛋白である。それ故、このトロンボスポンジンに流血中の血小板が粘着する可能性が高いと判断し以下の実験を開始した。
我々はトロンボスポンジンをヒト血小板より精製し、ガラス板上に固定化した。血小板を蛍光ラベルし、トロンボスポンジンを固定化したガラス板上に流し、粘着する血小板を蛍光顕微鏡で観察した.この条件下で、血小板は固定化されたトロンボスポンジン表面に短時間結合するもののすぐに流血中に流される現象を見出し、この現象を定量化する方法を確立した.
次に、流血中に様々な抗体を添加し血小板-トロンボスポンジンの相互作用に対する影響を検討した。この相互作用はvon Willebrand factor(vWf)またはGlycoprotein(GP)Ibに対する抗体により強く阻害され、血小板とトロンボスポンジンの相互作用にvWf-GP Ibの結合が関与している可能性が示唆された。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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