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2000 年度 実績報告書

悪性黒色腫におけるテネイシン-C発現増加の分子機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770431
研究機関金沢大学

研究代表者

白崎 文朗  金沢大学, 医学部, 助手 (10313644)

キーワード黒色腫 / テネイシンC / 転移
研究概要

今年度はまず、黒色腫切除標本を用い、テネイシンCとテネイシンCを転写レベルで調節している転写因子Flilの抗体で免疫組織染色を行った。その結果、多くの黒色腫細胞、黒色腫周囲の線維芽細胞にテネイシンCとFlilの発現がみられることを明らかにした。今後、定量的PCR法(real time PCR)によりテネイシンCとFlilの発現量を定量し転移の有無との相関を検討する予定である。そのために現在、黒色腫凍結標本より抽出したRNAを用いてcDNAを作製中である。
また、TGFβによるテネイシンCの発現を正常培養メラノサイト、黒色腫切除標本より作成したメラノーマ培養細胞、メラノーマ培養株を用いて比較検討した。正常培養メラノサイトはテネイシンCの発現がメラノーマ培養株に比べて少なかった。両細胞ともTGFβによりテネイシンCの発現が増加した。黒色腫切除標本より作成したメラノーマ培養細胞は現在検討中である。また、今後IFNγ、IL4、CTGFなどのサイトカインも使用する予定である。
最後に、黒色腫細胞におけるテネイシンCプロモーター領域の変異の有無の検討は当初PCRを用いたダイレクトシークエンス法で行う予定であったが、領域が大きすぎるため、現在、two dimensional gene scanning法での解析を検討中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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