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2000 年度 実績報告書

メラノーマ抗原ペプチド経皮免疫療法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770433
研究機関信州大学

研究代表者

久保 仁美  信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (60234481)

キーワードメラノーマ / 経皮免疫 / TRP-2
研究概要

メラノーマ抗原ペプチドの経皮免疫療法に関する基礎的研究
目的:1)メラノーマ抗原ペプチドを用いた免疫経路として経皮免疫は本当に優れているのか。またどのような経皮感作法が最も有効なのか。2)腫瘍抗原ペプチドの経皮免疫はマウスメラノーマの系において腫瘍拒絶あるいは腫瘍増殖抑制を誘導できるのか。これらの点について検討する。
方法:tape strippingにより角層を剥離した翌日(12〜24時間後)にB16マウスメラノーマの抗原ペプチドとして知られるTRP-2をマウス(C57BL/6)に塗布、あるいは皮下注する。TRP-2は181〜188の8merと180〜188の9merを用いるが、この2つのペプチドには免疫原性に差があり、9merのほうがより腫瘍免疫を誘導しやすいとされている。2週後に腹部皮膚で同様に免疫する。その翌日に腫瘍(B16F1,B16F10)を接種し、腫瘍径を経時的に計測する。また、有効性を皮内投与と比較検討した。
結果:1)腫瘍抗原ペプチドの経皮的免疫では腫瘍の増殖抑制および拒絶は認められなかった。2)腫瘍抗原ペプチドの皮下投与と経皮免疫の有効性の差はみられなかった。3)ペプチドのアミノ酸数による差はみられなかった。
今後の計画:今回の実験では、経皮的免疫により腫瘍の増殖抑制効果を得られなかったので、経皮免疫によりマウスが抗原ペプチドに感作されているかどうか、またB16F1およびB16F10におけるTRP-2の発現状況を確認する。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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