研究概要 |
培養した色素細胞に対し、メラノソームを特異的に認識するMel-5抗体と抗Rab8抗体による二重染色を行い、Rab8とメラノソームの局在をコンフォーカル免疫蛍光法で解析したところ、両者の局在部位は一致しなかったものの、色素細胞の樹枝状突起先端部にRab8の存在が確認出来た。次に、Rab8が樹枝状突起の形成と何らかの関連を持つか否かを検討するために、Rab8のアンチセンスオリゴマーを作製して(Huber et al.,1995)、正常色素細胞の培養液中に添加しRab蛋白の発現を抑制した後、一般に色素細胞の樹枝状突起形成を促進することが知られているα-MSHを添加し、色素細胞の樹枝状突起形成の様子を観察した所、コントロールにはセンスオリゴマーを用いた場合に比べ、アンチセンスを用いた場合の方が、樹枝状突起形成に抑制効果が見られた。
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