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2000 年度 実績報告書

臍帯及び羊膜上皮細胞を用いた培養表皮シートの作製

研究課題

研究課題/領域番号 12770457
研究機関順天堂大学

研究代表者

溝口 将之  順天堂大学, 医学部, 助手 (20317473)

キーワード臍帯上皮 / 培養表皮シート
研究概要

臍帯および羊膜上皮細胞を用いた表皮シートを作製するにあたり、まず各種分化マーカーに対する抗体を用いてin vivoにおけるこれらの上皮細胞のcharacterizationを行った。その結果、臍帯上皮では単純上皮型、及び粘膜型ケラチンK8/18、4/13に加えて皮膚型ケラチンK1/10の発現を認め、さらにその上層部においてはフィラグリン、トランスグルタミナーゼ、インボルクリン、ロリクリンといったcornified cell envelope associated proteinの発現をも認めた。一方、羊膜ではK8/18、K13の発現を認めたが、K1/10の発現は認めず、トランスグルタミナーゼの弱い発現を認めるにすぎなかった。これら分化マーカーの発現から、臍帯上皮は羊膜と表皮何れものポテンシャルをもった上皮であると考えられた。さらに我々は、臍帯から上皮細胞を分離し角化細胞用培地(KGM)を用いて培養を試みた。その結果、臍帯上皮細胞は、TypeI collagenをコートしたculture insert上で培地中のカルシウム濃度を1.8mMに上昇させ、空気暴露(気相下培養)させ分化を誘導することにより3〜4層に重層化し、その上層部においてフィラグリン抗体陽性の顆粒を核周囲に認めた。さらに最上層部においては、核は消失し角層様の構造を形成した。これらの結果から、臍帯上皮細胞はin vitroにおいても表皮細胞同様に重層化することが示され、現在、コラーゲンゲルを用いた三次元培養系、及びヌードマウスへの移植についても検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mizoguchi M,Ikeda S,Suga Y,Ogawa H: "Expression of cytokeratins snd cornified cell envelope-associated proteins in umbilical cord epithelium."THE JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY. 115. 133-134 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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