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2000 年度 実績報告書

マウスランゲルハンス細胞の遊走に及ぼす紫外線の影響

研究課題

研究課題/領域番号 12770467
研究機関関西医科大学

研究代表者

杉原 昭  関西医科大学, 医学部, 助手 (90319624)

キーワードマウスランゲルハンス細胞 / 紫外線 / インテグリン
研究概要

UVBの免疫抑制機序を知る目的で、UVBのマウスランゲルハンス細胞(以下LC)の遊走に及ぼす影響を検討した。UVB照射によるマウスLCのインテグリン分子の発現およびインテグリン分子を介した細胞外基質との接着性の変化および真皮内のリンパ管へのマウス樹状細胞の遊走に対する影響を検討した。
(方法)
1UVB照射した培養表皮細胞浮遊液中のLCを、比重分離法にて精製し蛍光標識モノクローナル抗体にて染色した後、(1)インテグリン分子の発現を解析した。(2)cell sorterを用いてLCを分離し、細胞外基質(ファイブロネクチン、ラミニン)でコーティングしたプレートにて培養し、細胞外基質に対する接着率を測定した。
2UVB照射した皮膚全層の組織培養を行った。真皮内リンパ管への樹状細胞の遊走を検討するため、培養後に真皮組織を分離し抗Ia抗体を用いて免疫組織染色を行った。
(結果)
1(1)培養開始24時間後、UVB照射によりα4インテグリン分子の発現の低下が見られた。培養開始48時間後では発現の低下は見られなかった。α5、α6、β1およびβ4インテグリン分子の発現についてはUVBによる発現の変化は見られなかった。(2)培養開始24時間後、UVB照射によりファイブロネクチンへの接着が低下したが、ラミニンでは変化は見られなかった。培養開始48時間後ではUVB照射によるファイブロネクチンへの接着に変化は見られなかった。
2培養開始24時間後、リンパ管内樹状細胞によるcords像の形成がUVB照射により阻害された。
(考察)以上の結果より、α4インテグリン分子の発現がUVBにより低下する事でファイブロネクチンヘの接着能が低下し、真皮内での遊走が阻害される事が推測された。また組織培養からもUVBによりリンパ節への遊走が阻害される事が予想された。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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