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2000 年度 実績報告書

ホウ素中性子捕捉療法における治療中の吸収線量評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770491
研究機関広島大学

研究代表者

石川 正純  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (80314772)

キーワードホウ素中性子捕捉療法 / 吸収線量評価 / PG-SPECT / コリメータシステム
研究概要

現在行われているホウ素中性子捕捉療法では、患者の血中ホウ素濃度と治療中に測定した中性子束密度を用い、事前に行った実験や計算をもとに吸収線量を推測しているので、我々の研究グループでは、治療中にリアルタイムで吸収線量を直接評価できるPG-SPECT(Prompt Gamma-ray Single Photon Emission Computed Tomography)システムを提案し、その開発に取り組んでいる。
PG-SPECTコリメータシステムのパラメータは、3つの独立した変数(コリメータ直径、コリメータ長さ、検出器マトリックスの数)であるため、パラメータを実験により決定するのは困難である。また、計算をもちいた場合でも、3つのパラメータを同時に決定するのは困難なので、計算を簡略化するために、SPECTのコリメータ性能を表す指標として最も使用されるFWHM(Full Width at Half Maximum)を用い、3つの独立変数の内1つを従属変数と見なして、見かけ上の独立変数を2つとして検討を行った。
一方、PG-SPECTのコリメータシステムは通常のコリメータシステムとは異なり、バックグラウンド放射線(主に中性子線及びγ線)が多量に存在する場所で測定を行うので、まず最初に、この環境で使用できる検出器について検討を行った。その結果、BGOシンチレーション検出器が最も適した検出器であるという結論に至った。
次に、PG-SPECTの性能を評価するために、バックグラウンド放射線の影響を考慮した最適指数を提案し、パラメータの最適化を行った。その結果、PG-SPECTシステムにおける最適な検出器マトリックスの数は32×32であり、最適なコリメータ直径は5.6mm、コリメータ長さは351mmであることがわかった。
今後は、検討結果をもとに試作機を作成し、計算の確認を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ishikawa,T.Kobayashi and K.Kanda: "Optimization of Detector Size and Collimator for PG-SPECT"Proceedings of 9th International Symposium on Neutron Capture Therapy for Cancer. 261-262 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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