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2000 年度 実績報告書

MR脳灌流画像を用いた新しい脳血流定量法の開発とその臨床応用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770500
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

山田 恵  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80315960)

キーワードMR-PWI / 撮像sequence / MRI / 脳灌流 / EPI / 造影剤
研究概要

本研究の第一段階ではボランティアの協力によるmagnetic resonance(MR)perfusion-weighted imaging(PWI)の撮像sequenceの至適化に重点をおく計画であった。研究計画の予定どおりに数名の健常人にて様々な撮像sequenceを繰り返して施行することにより基本的MR-PWI撮像sequenceの最適の設定を模索しえた。撮像パラメータはspin echo法を使ったEPIを使用しecho timeは95 msec前後が最適であることが判明した。Gradient echo法は脳血管からの影響を強く受けることが判明し、脳血流評価には最適とはいえないものと判断された。研究に使用されたのは臨床用MR装置(1.5 Tesla MR unit,Gyroscan Intera,Philips社製)であり、使用された造影剤は市販のガドリニウム製剤(Magnevist 15cc,Schering社製)である。得られたMR画像の計算処理には専用のUnixの高速ワークステーションが使用された。
研究の第二段階ではMR-PWIの定量性確立のために造影剤の血中濃度を撮像後に測定を行なった。検査終了後に造影剤注入と同一の静脈ルートから計3本のサンプルを採取し、測定を行なったところ一本目のサンプルの濃度が他の2本ものより高い傾向があることが判明した。これは静注ルートに残存する造影剤であると推測された。従って静注ルートと採血ルートを分ける必要性が示唆された。今後の検査では両者を分ける予定である。一方、静脈中の造影剤濃度は複数の被験者間で比較的一定した値をとることも判明した。
今後の短期的計画としては造影剤のサンプルを対側肘静脈からとったものと造影剤注入ルートからとったもので差異があるか否かを検討する予定である。またMR-PWIとSPECT検査を同一日に行い、両者を比較する予定である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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