研究概要 |
1、増殖についての検討 MDS-KZ(MDS cell line)について、増殖能をcolony formationにて検討した。 adrenalin(ADR),acetylcholine(ACH)をMDS-KZにそれぞれ、0.1mM,1mM,10mM添加し検討した所、control、0.1mM,1mMではADR,ACHともにclusterの形成が認められcontrolとの有意差は認められなかったが、10mMでは明らかに細胞数の減少を認め抑制が認められた。 2、apoptosisについての検討 次に、May-Gimsa stainを行い、flowcytometryにてAPO2.7を用い検討した。cell suspension cultureで24時間では明らかな細胞数の減少がみられたので、ADR、あるいはACHを10mMで1時間作用させたところ、ADR、あるいはACHとも形態学的に核の断列化(fragmentation)は認めず、flowcytometryにても有意差は認めなかった。結論としてADR、あるいはACHは少なくともMDS-KZに対してはapoptosisは誘導しないと考えられる。 #3、Western blotによる検討 MDS-KZに対してADR,ACHを0.1mM,1mM,10mM添加し24時間作用させ、リン酸化について検討した。10mMでは明らかに18〜27Kd蛋白のリン酸化が顕著に減弱していた。今後さらに検討して行く予定である。 #4、cell surfaee phenotypeについての検討 MDS-KZにADR 10mMでCD14のdown regulationが認められたが、その他のMDS-KZのcell surphase phenotypeは全く変化がなかった。
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