乳癌53例の原発部腫瘍組織と血液白血球DNAを用い、以下の解析を行なった。 1.前立腺特異抗体(PSA)遺伝子プロモーター領域のandrogen response element 2に関してPCR-SSCP解析を行なった。 2.銀染色により異常バンドを同定した。 3.目的のバンドよりDNAを抽出し、シークエンス解析を行なった。 4.Nsp IとSfc Iを用いたenzyme analysis法により、遺伝子多型サイトの遺伝子型を決定した。 5.RNA抽出を行いRT-PCR法によりPSAmRNAの発現を決定した。 以上の結果、RT-PCRにより53例中21例(40%)でPSAmRNAの発現が見られた。またコドン-252(G/A)と-205(A/AA)の遺伝子多型を認めた。これらの点を中心にさらに解析を進める予定である。
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