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2000 年度 実績報告書

アクチン結合蛋白質Facinの発現制御と乳癌・前立腺癌細胞の運動能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770672
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

橋詰 倫太郎  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (50288180)

キーワードFascin / TCF / NF kB / Prostate cancer
研究概要

1)ホルモン依存性・非依存性前立腺癌細胞株におけるFascin遺伝子のプロモーター解析
Fascin遺伝子のNFkBおよびTCF/LEF-1のconsensus binding siteを含むプロモータおよび第一イントロン領域をpGL3Basicベクターに組み込みLuciferase repoter geneを作成した。このrepoter geneとNFk-B(p65,P50)、ヒトTCF発現ベクターをホルモン依存性(pro5cell)および非依存性(LN3cell)に各々co-transfectionし、Luciferase assayを行った。Fascin repoter活性はLN3 cellではPro5 cellの約4倍(Fold Induction)と有意に高く、Western blottingのFascin蛋白質の発現結果と一致していた。興味深いことにヒトTCF発現ベクターをco-transfectionするとFascin repoter活性が両細胞において(特に非依存性LN3cell)おいて低下し、TCF転写因子がFascinの転写活性を何らかの形で抑制していることが考えられた。
2)ヒト乳癌組織におけるFascinたんぱく質発現と臨床病理学的因子との相関関係
約50症例の乳癌組織を免疫組織学的にAPAAP法用いて染色した。その結果、Fascin蛋白質の発現は、非浸潤癌では癌巣の中心部に高発現し、浸潤癌では癌病巣辺縁に強く発現していた。また、癌細胞がびまん性に間質に浸潤しているものでは発現が減弱していた。リンパ節転移巣でも同様にFascinの発現が減弱していた。
以上より、Fascin蛋白質は癌細胞浸潤の比較的早い段階、すなわち癌巣から間質に浸潤が起こる時点で癌巣辺縁に発現が亢進し、その後減弱するものと考えられる。尚、臨床病理学的因子との相関関係は現在解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Rintaro Hashizume: "The RING heterodimer BRCA1-BARD1 is an ubiquitin ligase inactivated by a breast cancer-derived mutation"J.Biol.Chem published March 6,2001 as 10.1074/jbc.C000881. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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