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2000 年度 実績報告書

胃癌の肝転移、腹膜播種に対するコンビネーション遺伝子治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770714
研究機関久留米大学

研究代表者

寺崎 泰宏  久留米大学, 医学部, 助手 (30279187)

キーワード遺伝子治療 / 胃癌 / 自殺遺伝子 / HSV-tk / 肝転移 / 腹膜播種 / サイトカイン / IL-2
研究概要

(研究の目的)
本研究はラットの胃癌細胞株を樹立した後、肝臓と腹腔内にラットの胃癌細胞を接種し同所性胃癌転移モデルを作製する。これを用いて胃癌の肝転移と腹膜播種に対する自殺遺伝子(HSV-tk)とサイトカイン遺伝子(IL-2,GM-CSFなど)によるコンビネーション癌遺伝子治療の治療効果を検討する。
(研究の状況)
I.ラットの胃癌肝転移、腹膜播種モデルの作製
(1)ラットの胃癌細胞株の樹立
自然発生的に胃癌を罹患するWFラットを使い胃癌細胞の初代継代を行った後ラットの胃癌細胞株の樹立を試みているが現時点では樹立できていない。今後さらに検討を加えて樹立を試みる予定である。
(2)ラットの胃癌肝転移、腹膜播種モデルの作製
ラットの胃癌細胞株が樹立できていないため、ヒトの胃癌細胞株(MKN-1,28)をヌードマウスの肝臓に接種しヒト胃癌肝転移モデルを作製した。このモデルを使って現在自殺遺伝子(HSV-tk)単独による治療効果及び副作用を検討している。
II.アデノウイルスベクターの作製と導入効率の検討
(1)アデノウイルスベクターの作製と調整
自殺遺伝子(HSV-tk)、サイトカイン遺伝子(mIL-2,mGM-CSF)、β-galactasitase遺伝子を発現するアデノウイルス(ADV/tk,ADV/mIL-2,ADV/mGM-CSF,ADV/lacZ)を遺伝子工学的に作製し、ウイルスベクターを調整した。
(2)ADV/lacZをヒト胃癌細胞株に感染させたのちXgal染色を行い導入効率を検討した。結果は3種類のヒトの胃癌細胞株(MKN-1,28,45)においてm.o.j30で約70%以上の導入効率を認めた。ヒト胃癌肝転移モデルにおける遺伝子導入効率はADV/lacZ1×10^6pfu注入で約10%程度の効率であった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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