研究概要 |
ヒトーブタ間の細胞性免疫を知るためにhumanized SCID mouse用いた実験系を確立しているが、その前段階としてヒト末梢血リンパ球がブタ血管内皮細胞にたいしどのようなサイトカインアクションを呈するかを調査した。ブタ血管内皮細胞とヒトPBLを混合培養し、その上清に分泌されたサイトカインを測定した。測定したサイトカインはIL2,TNF-alpha,IFN gamma,IL10でELISA法を用いた。ヒトPBLはブタ血管内皮細胞にたいしてTh1サイトカインを分泌しTh2サイトカインの分泌は測定以下の値であった。次にブタ血管内皮細胞にヒトnon-classical HLA class I分子を強制発現させることにより、サイトカインの分泌が変化するかどうかを調べた。その結果HLA-Gを発現させたものではTh1サイトカインの分泌が抑制されることがわかった。
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