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2001 年度 実績報告書

下咽頭癌の遠隔転移はなぜ起るか?(癌細胞の進展形式の解析)

研究課題

研究課題/領域番号 12770990
研究機関北里大学

研究代表者

中山 明仁  北里大学, 医学部, 講師 (20207955)

キーワード下咽頭癌 / 遠隔転移 / 免疫組織学 / 接着因子
研究概要

喉頭癌と異なり下咽頭癌は予後のもっとも悪い頭頸部悪性腫瘍の一つである。下咽頭というリンパ流が豊富な部位に発生し、所属頸部リンパ節や遠隔転移が容易に起こることが予後に大きく関与していると考えられる。早期発見、早期治療が現在のところ治療成績を向上させる大きな要因である。本疾患は症状が出現しにくく、進行癌が依然として多い。下咽頭癌がどのようをメカニズムを経由して、局所を進展し最終的には転移を起こすのかは今だ不明な点が多い。喉頭癌に比して下咽頭癌の基礎研究の蓄積はは今だ少ないのが現状である。我々は免疫組織学的手法を大切片の組織学的手法に照らし合わせてこのメカニズムの解明を目標として研究を行った。
下咽頭癌の手術にて採取された咽喉頭標本を解析し、癌の進展形式について解析した。解析は連続大切片標本を作成し、H-E染色を行うことで癌の局所での進展形式について基本的情報を解析した。浸潤を示す代表的な標本はE-カドヘリンとβ-カテニンなどの接着因子を用いた免疫組織学的染色法を用いて染色し、組織学的悪牲度について解析を行った。癌の局所進展では軟骨浸潤、散布性浸潤、脈管浸潤が共に予後に関与していた。接着因子は浸潤縁と軟骨浸潤部では染色性の低下が認められた。大切片標本の結果と接着因子の結果を組み合わせることで下咽頭癌の悪性度がより的確に把握できる可能性を見出した。現在Laminin5 γ2Chainについて検討中で、転移の責任病巣について解析している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中山明仁: "高等亜全摘術Cricohyoidoepiglotto pexy-当科経験の5症例-"耳鼻臨床. 94(1). 55-59 (2001)

  • [文献書誌] 中山明仁: "Supracricoid Hemilaryngo pharyngeotomy 部分切除後残存喉頭の組織学的検討"喉頭. 11(2). 72-75 (1999)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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