1.アレルギー性結膜炎モデルの作製 Balb/cマウスに水酸化アルミニウムと卵白アルブミンの混合液を腹腔内投与によって感作し、卵白アルブミン点眼を行うことによりアレルギー性結膜炎を誘発した。経時的に眼瞼および眼球を摘出し、組織学的に検討した。 組織学的には、即時相反応として結膜下組織中の血管拡張および浮腫が、遅発相反応として好酸球、リンパ球(CD4陽性細胞、CD8陽性細胞)の浸潤が観察され、即時相および遅発相がみられる2相性の反応を生じるアレルギーモデルであると考えられた。 2.結膜組織内マスト細胞の分布 アレルギー性結膜炎動物モデルにおいて、抗原点眼後の結膜組織内のマスト細胞数を経時的に組織学的に観察した。抗原特異的IgE抗体をもつマスト細胞の結膜組織内の分布を蛍光抗原法を用いて観察した。 結膜組織内のマスト細胞数は、変化がなかった。点眼後8時間以降で抗原特異的IgE抗体をもつマスト細胞が、結膜上皮下に観察された。
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