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2000 年度 実績報告書

骨組織のアポトーシスに及ぼすアクチビンAの作用

研究課題

研究課題/領域番号 12771214
研究機関東北大学

研究代表者

廣谷 拓章  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90312595)

キーワードアクチビンA / Fas抗原 / アポトーシス / 同系骨移植
研究概要

アポトーシスに関する近年の研究は目ざましいものがあるが、in vivoにおける硬組織での研究はほとんど行われていない。一方、TGF-βスーパーファミリーに属するアクチビンAは、最近の我々の研究からマウスの移植骨への局所投与により移植骨の骨形成を促進する事が示された。そこで今回、骨芽細胞や破骨細胞といった骨系細胞におけるFas介在性アポトーシスの発現や、骨組織におけるFas介在性アポトーシスに及ぼすアクチビンAの作用について検索をおこなうため、遺伝的にFas抗原を欠損しているマウスとそのコントロールマウスを用いてそれぞれ同系骨移植を行った。
マウスはC3H/HeJ-1pr/1pr(Fas抗原欠損)およびC3H/HeJ-+/+(コントロール)を40匹づつ用いた。移植骨としてドナーマウスから両側の脛骨を摘出し浸透圧ポンプを接続、一方にアクチビンAを、他方に生食を持続投与した。これら一対の移植骨および浸透圧ポンプは同系統のレシピエントマウスの両側側背部皮下に移植した。投与期間は2週間、アクチビンAの濃度は5ng/hrとした。投与後摘出した移植骨を固定、脱灰し、パラフィン切片を作成した。
現在、H.E.染色を施した標本にて組織学的検索の最中であるが、Fas抗原欠損マウスにおける移植骨の骨形成量は、そのコントロールマウスにおける骨形成量を上回っているようである。これが骨形成系の細胞のどのような変化によるものかは現時点では明らかではないが、次年度よりは破骨細胞の動態を検索するTRACP染色や、アポトーシスを検索するTUNEL染色などを行い、そのメカニズムを検索する予定である。また、投与期間や投与量の異なる群を作成し、硬組織におけるFas介在性アポトーシスの発現およびFas介在性アポトーシスに及ぼすアクチビンAの作用について検討する予定である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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