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2001 年度 実績報告書

シクロオキシゲナーゼ(COX)-2阻害剤による口腔癌の血管新生抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12771222
研究機関広島大学

研究代表者

坂本 哲彦  広島大学, 歯学部, 助手 (70294593)

キーワードCOX-2 / NSAIDs / VEGF
研究概要

口腔由来扁平上皮癌細胞株KA, NA, UE, NI, KO,唾液腺由来腺癌細胞株HSG, HSYにおいて、VEGFの発現をreverse transcription-polymerase chain reaction(RT-PCR)法にて検出した結果、これら腫瘍細胞株において4種類のスプライシングバリアントからなるVEGF-mRNAの発現を認めた。さらに、バキュロウィルス発現系を用いて作製した遺伝子組み換え型VEGF165(rVEGF165)を放射性ヨード標識し結合試験を行った結果、口腔由来扁平上皮癌細胞、唾液腺由来腺癌細胞株において、VEGFの結合部位が認められた。上記の結果からVEGFは口腔癌細胞の増殖・転移における血管新生に関与していることを示唆している。
また、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の標的酵素であるシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現をRT-PCR法にて検討した結果口腔由来扁平上皮癌細胞株KA, NA, NI, KO,唾液腺由来腺癌細胞株HSG, HSYにCOX-2mRNAの発現が認められた。しかし、口腔由来扁平上皮癌細胞株UE、正常ヒトケラチノサイトおよび正常顎下腺細胞にはCOX-2mRNAの発現は認められなかった。さらに、ジクロフェナクナトリウムによる細胞増殖抑制試験を扁平上皮癌細胞株を用いて行った結果、KA, NA, NI, KO細胞株は100μMの濃度で増殖が抑制されたが、UE細胞株は1mMの濃度まで増殖は抑制されなかった。
現在、日々の臨床において多頻度に使用されるNSAIDsを、口腔扁平上皮癌細胞株および唾液腺由来腺癌細胞株に添加しVEGFmRNAの発現の変化を検討している。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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