ウサギ(New Zealand White)にKetamine/Xylazineを筋注後、経気管的に挿管した。麻酔器に接続後ventilatorを用いroom airで換気した。麻酔維持はKetamine/Propofolとした。術中は観血的動脈圧、心電図及び直腸温を連続的に測定した。開胸後、Control群では冠動脈を結紮し30分間虚血し、その後3時間の再灌流を行った。Isoflurane群では冠動脈を結紮する前にIsofluraneを15分間吸入させ、その後は30分間の虚血そして3時間の再灌流を行った。両群とも虚血再灌流後には、冠動脈を再結紮しarea at riskの評価を行うため頚静脈よりevans blueを投与した。そして直ちに心臓を摘出しスライス切片を作成し、triphenyl tetrazolium chloride(TTC)溶液に浸漬し、非赤染部分をcomputerを用いて計測しinfarct sizeとした。 【結果】本年度の研究では全身麻酔維持にKetamine/Propofolを用いて行ったが、投与量の調節が難しくまた循環動態の変動が大きくKetamine/Propofolによる麻酔維持そのものを再考する必要があると思われた。
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