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2001 年度 実績報告書

顎変形症の発症に関わる咀嚼筋の理学的・病理学的・分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 12771251
研究機関金沢医科大学

研究代表者

鶴迫 伸一  金沢医科大学, 医学部, 助手 (60288305)

キーワード顎変形症 / 咀嚼筋 / 病理学 / 分子生物学
研究概要

1.頭部X線規格写真分析:10名のセファロX線写真分析を行い骨格形態を側面から分類した結果,骨格性下顎前突症9名,開咬が1名であった.これを患者群として健常者群との比較検討を行った.
2.CT写真分析:上顎咬合平面を基準平面としてCT撮影を行い,この断面での咬筋の幅径を測定したが,2群間に差違は認められなかった.
3.筋電図解析:咬筋放電量を測定した.健常者群と比較して患者群では最大咬合時での咬筋放電量の低値を認めた.
4.咬筋の病理組織学的研究:採取した咬筋組織は,HE染色による検討の後,免疫組織学的検索,電子顕微鏡学的検索を行った.骨格性下顎前突症患者の咬筋は,HE染色では,筋織維のかなり強い群生萎縮を呈する神経性筋萎縮の所見であり,中心核など明らかな筋原性変化を示唆する所見は認めなかった.ATPase染色ではIIC型がみられCaの流入によるミオフイラメントの過収縮,神経原性の変化がみられた.電子顕微鏡学的検索では,Z帯,筋繊維の配列に異常がみられた.
5.遺伝子異常の検索:採取した咬節組織からmRNAを抽出し,cDNAプローブを合成し,ラベリング,ハイブリダイズを行い,フォスフォイメージで取り込んだ後,1200個の遺伝子について解析を行った.骨格性下顎前突症患者ではミオシン軽鎖遺伝子,Fアクチン遺伝子などにおいて相対的発現増大を認めた.一方,リボソーム遺伝子などでは発現減少を認めた.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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