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2000 年度 実績報告書

ミュータンス連鎖球菌の殺菌に対する塩化セチルピリジニウムの有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12771283
研究機関九州大学

研究代表者

嶋崎 義浩  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (10291519)

キーワードミュータンス連鎖球菌 / 塩化セチルピリジニウム(CPC) / 抗菌剤
研究概要

ミュータンスレンサ球菌は齲蝕の主な原因菌の一つとして知られており、口腔内のミュータンスレンサ球菌をコントロールすることは齲蝕予防の重要な課題である。諸外国の報告では、ミュータンスレンサ球菌をコントロールするための抗菌剤としてクロルヘキシジン(CHX)が多く用いられている。しかし、CHXの粘膜への使用はアナフィラキシーショックなどの副作用の報告もあり、わが国では高濃度のCHXの粘膜への使用は認められていない。そこで我々は、塩化セチルピリジニウム(CPC)のミュータンスレンサ球菌に対する殺菌作用を調べるために、in vitroの条件下において予備実験を行った。ミュータンスレンサ球菌をBHI液体培地中に嫌気条件下で培養し、蒸留水で段階希釈したCPC溶液を加え1分間静置した後、遠心し上清を捨て沈殿した菌体にPBS溶液を加えmitis-salivarius寒天培地上にて培養し、ミュータンスレンサ球菌のコロニー数を調べた。陽性コントロールとして、CPC溶液の代わりにCHX溶液を用いた。陰性コントロールとしては蒸留水を用いた。その結果、CPCは蒸留水に比べて明らかに強いミュータンスレンサ球菌に対する殺菌能を示した。さらに、陽性コントロールのCHXと比較した場合は、ほぼ同程度の殺菌能を示した。これらの結果から、CPCはミュータンスレンサ球菌の殺菌に有効な抗菌剤であることが示唆された。今後は、in viviの条件下におけるCPCのミュータンスレンサ球菌の殺菌能を調べる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Oho T. et al: "Simple and rapid detection of Streptococcus mutans and Streptococcus sobrinus in human saliva by polymerase chain reaction."Oral Microbiology and Immunology. 15. 258-262 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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