研究概要 |
昨年度の結果より、う蝕診断用レーザーが、乳歯のう蝕診断にも永久歯同様有効であることが示唆された。 そこで、さらに本装置の有効性を確認する為に、臨床においてう蝕予防法として頻用されているが、う蝕進行の確認が困難な、フィッシャー・シーラント下のう蝕診断への有用性について検討を行った。 フィッシャー・シーラントを行うに当たり、次亜塩素酸、過酸化水素水、両溶液でう蝕歯面を洗浄するとDIAGNOdent^Rの数値の減少が認められた。 また、3色(赤、白、無色)のフィッシャー・シーラントをう蝕歯面に塗布し、数値の測定を行ったところ、DIAGNOdent^R数値の減少が見られるものの赤、無色の両色においては、全症例、白色においては、約半数の症例において診断可能であった。 以上の結果より、細菌により,本装置数値への影響がより明らかになった。また、臨床面において、フィッシャー・シーラント下のう蝕診断に本装置が一部有効である事が示唆された。 現在、う蝕原因細菌の菌量とDIAGNOdent^Rの数値との相関を検索中である。
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