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2000 年度 実績報告書

細胞老化関連遺伝子の探索とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 12771408
研究機関横浜市立大学

研究代表者

鈴木 敏和  横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助手 (70270527)

キーワード細胞老化 / 遺伝子 / ブロモデオキシウリジン
研究概要

チミジン類似体のブロモデオキシウリジンは、正常細胞および不死化細胞の両者において速やかに、かつ同調的に細胞老化を誘導する。細胞老化関連遺伝子のカタログ化、各遺伝子の細胞老化における役割および遺伝子の共通の発現調節機構の解明を目的として、ブロモデオキシウリジンで発現が上昇する遺伝子をサブトラクションーディファレンシャルハイブリダイゼーション法により分離し、さらにその中で正常細胞の老化過程で発現が上昇するものの選択を行い、老化関連遺伝子の収集を行っている。
これまでに800クローンのスクリーニングを行い、HeLa細胞においてブロモデオキシウリジンで誘導される42種類のcDNAクローンを回収した。その内訳は、1)既に細胞老化マーカーとして見いだされている遺伝子が6種類、2)これまでに老化との関連が報告されていない既知遺伝子が20種類、3)新規を含むEST配列が16種類であった。また、これらの遺伝子の約2/3はヒト正常線維芽細胞の老化で発現が上昇していたことから、本手法が老化関連遺伝子の収集に適していることが分かった(詳細は、発表論文を参照)。現在、規模を10倍に上げてスクリーニングを行っているが、作業の効率化が課題となっており、遺伝子アレイ利用した発現の定量化を含め、種々の検討中を行っている。発現が減少する遺伝子の大規模スクリーニングについても計画したが、本年度はまだ着手にまで至っていない。
また、上記2)に属する遺伝子の機能と細胞老化への役割を調べるために、いくつかの遺伝子について全長cDNAのクローニングを行い、不死化細胞および正常線維芽細胞への遺伝子導入を行っているが、まだ結果は出ていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Suzuki,T., et al.: "Induction of senescence-assosiated genes by 5-bromodeoxyuridine in Hela cells."Experimental Gerontology. 36(3). 465-474 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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